航空管制官、再受で医学生なう。

航空管制の話題を中心に。航空と医療をつなぐ。

仕事用のイニシャル

 

 「ユニフォームシエラって、長いし、発音しにくくない?」
あんまり気にしたことないけどね。Uniform Sierraです。

 

 管制官は全員、仕事用のイニシャルを持っています。無線通信でやり取りするのに本名で呼ぶと、
「え、どのサトウさん?」(同じ苗字の重複)
「サトウさん?サイトウさん?」(聞き間違い)
といった事案が起こりうるので、このような面倒を防ぐためにイニシャルを用いることにしています。Phonetic Codeで読むので、NとMなど、似た音の聞き間違いは起こりません。
 同じ職場で重複しなければ、基本的に自分の好きな2文字を選べます。本名のイニシャルを使ったり、子供のイニシャルを使ったり。私の同期は、なぜか音の感じで選んでいました。今思い出すと、共感覚の持ち主だったのでしょうか?

 

 自由に決められるイニシャルですが、意図的に避けられるものもあります。その代表例が、
CB
TS
です。これら2つは気象の略語でそれぞれ「Cumulonimbus(積乱雲)」「Thunderstorm(雷雲)」を示すもので、航空機の運航で避けられるものの代表格です。とはいえ、官署によって差はあるようで、相手方のイニシャルがCB・TSだったこともありました。

 その他に変わり種だと元素記号の人もいて、中2病こじらせてる個性がありました。

 ベテランになるほど、イニシャルが単純化していく、というのも面白い特徴です。転勤が多いので、ずっと同じイニシャルでやっていける人の方が少ないと言われています。

 略語についても追々ご紹介していきたいと思います。それでは、Good day!