航空管制官、再受で医学生なう。

航空管制の話題を中心に。航空と医療をつなぐ。

【航空業界こぼれ話】意外といます、高所恐怖症

 春なのに乾燥が激しい。脛が痒くて仕方ない、Uniform Sierraです。

 

 突然ですが、衝撃の告白です。私、元ターミナル管制官の現役医学生こと、USは、

高所恐怖症です。中学生のとき、友達と乗った遊園地のバイキングの端っこの席がきっかけで、高い所が大嫌いになりました。そのとき私は宇宙飛行士の夢を諦めました(笑)。

 保安大に入る前から高所恐怖症の自覚はありましたが、現役管制官の中には高所恐怖症の人が意外といます。ACCに長年配属されていた人が、突然ターミナルに配属されることもあるので、管制官人生の中でいつか必ず、自分の高所恐怖症と向き合わなければいけない日がやって来るのです。

 ちなみに私は、高所恐怖症を克服するために、休憩中にタワーの窓際に立って真下を眺める、という馴化を試みました。そのとき、必ず見るようにしていたのが、ブリッジを使わずに搭乗する旅客の皆さんや、展望デッキから手を振る皆さんの様子です。「空港は人が出会う場所だから、空港で働くことを選んだ」と語る人もいるように、そこには出会いと別れの素敵なシーンが広がっています。旅客の行き交う光景を見て、「頑張るぞ!」と気持ちを作っていました。そのせいか、2か月もしないうちにタワーの窓の縁に上るくらい、タワーの高さに慣れてしまいました。

 

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フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)から利用 ©カズキヒロ

 

 ところが、そんな気持ちを作る余裕も無く、高い所に移動する職種がいます。

パイロットです。

類は友を呼ぶのでしょうか、私の狭い交友関係の範囲内で、少なくとも2人、高所恐怖症のパイロットがいました。そのうちの一人に詳しくインタビューしたところ、
「訓練中に自分は実は高所恐怖症だということに気付いて、後に引けなくなった」
と語っていました。しかし、訓練機の運航と旅客機の運航では異なる点がありますし、シミュレーターの訓練による慣れもあり、現在では高所恐怖症を気にしないでお仕事できるそうです。プライベートで高い所に行くのは今も苦手なようですが。

 もし高所恐怖症が理由で航空業界への就職を諦めようとしている人がいたら、一度踏みとどまってください。みんな意外と何とかなっています。
 それでは、Good day.