航空管制官、再受で医学生なう。

航空管制の話題を中心に。航空と医療をつなぐ。

モンゴル旅行記⑥ ガイドがいないと何もできない説

 大学の交換留学で昨年の8月、モンゴルへ渡航したときの話題を備忘録的に連載。
前回はこちら。

atc-medic.hatenablog.com

 

 ロストバゲッジに遭遇したことが判明し、途方に暮れる我ら。無人のロスバゲの受付カウンターに並び、係員が来るのを待っていると、同じルートでウランバートルまで来た人たちが同様にロスバゲに遭遇したようで、ギャーギャー騒ぎながらやってきました。明らかに「まいったな。こんなにロスバゲに遭った人がいるのかよ」という顔をした朝青龍系の顔立ちな係員のおっちゃんが来ると、その中の日本人カップルが、最前列に並んでいた私の前に割り込んで英語で文句をつけはじめました。普段の私だったら
「私が先に並んでいたので、あなたは後ろに回ってください」
とはっきり物を言うのですが、男の目が血走っていたのでやめました。女の方は「もう散々」といったHP 0状態だったのですが、男は女に良い所を見せようとしているのか、やけに興奮しており、係員にへったくそな英語でまくしたてていました。文法もめちゃくちゃな彼の英語を解釈すると、「補償よこせ」的な。私は海外旅行経験はそんなに多くありませんが、こういう場合に航空会社が保証してくれるなんて聞いたことがありません。そもそも直行便が取れなかった時点(1人+3万円でペアなら直行便に乗れたはず)で、お互いいろいろお察しな旅行だと思うので、たとえ翌日になったとしても、航空会社が責任をもって荷物をきちんとウランバートルまで届けてくれればそれでいいじゃないか、と思うのです。だって北京空港あんなに広かったもん。ハンドリングの人たち、絶対大変だよ……。
 そして前回の下りでお察しの方もいらっしゃると思いますが、
チンギスハーン空港の係員、ロスバゲ担当も英語通じない。
……ぷぷぷ……このカップルのおっちゃん、我々を割り込んでまで文句つけに行ったのに、英語通じねぇから不発じゃんwww……私、こういうときに笑いを我慢できるほど、人間が出来ていないのです。修行、修行。

 なお、このロスバゲカウンターでは、よくあるスーツケースの形や、色の系統などが写真になっていて、指を差して特徴を示す方式を取っていました。

 我々がカウンターでもたついていると、ゲートの向こうから
「○○医大の学生いますかー?」
という日本語の呼びかけが聞こえてきました。
「はーい!○○医大の学生です!」
チンギスハーン空港はセキュリティチェックを受けると一般人でも逆走が可能なようで、我々の受け入れ大学の先生がゲート内に来てくれました。この先生、なぜ日本語が分かるのかというと、高校時代日本に1年留学経験があるそうなのです。どうやら現地大学は、日本の学生の受け入れは日本留学経験者に任せているようです。以後、受け入れ大学の先生がモンゴル語でやり取りをしてくれて、我々のトラブルはひとまず収まりました。

 一方、先ほどの割り込みカップルはというと。
 そちらも現地ガイドがゲート内で合流したのですが、我々の担当の先生よりも日本語が下手。スケジュール上都合の悪いこと、つまり明日の朝イチの便で届く荷物をいつ受け取るか(どうやら明日の午前には草原に移動したい模様)という話は交渉したくないようで、
「帰る前の日にはウランバートルに戻るから受け取れます」
と一点張り。彼らがどのようなルートでガイドを雇ったか分かりませんが、この国はとにかくモンゴル語が分からないと何も出来ないし、公共交通機関も乗れない。つまり、空港から出るのも難しい、と本気で感じました。

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(続く)