航空管制官、再受で医学生なう。

航空管制の話題を中心に。航空と医療をつなぐ。

モンゴル旅行記⑨ みんながモンゴル人力士を応援しているわけではない(個人的見解)

 大学の交換留学で昨年の8月、モンゴルへ渡航したときの話題を備忘録的に連載。前回はこちら。

atc-medic.hatenablog.com


 日本の大相撲の話題を出したところ、現地の学生の表情が曇りました。その場はさりげなく話題が変わったので良かった……。
 滞在中、いろいろな人の価値観の話を聞くと、どうやらこんな感じみたいです。私なりの暫定的な結論なので、必ずしもその通りとは言えないことを添えておきます。

 

①日本=シブヤ、ハラジュク!
 日本への交換留学を希望する子たちですが、日本でやりたいことの第一希望が「渋谷のクラブで踊りたい」「渋谷・原宿で服を買いたい」。え、交換留学だし、ダヴィンチの手術見たいとかじゃないの?どこのパリピだよ、と思うような希望だったので、日本ってどんな国だと思う?と尋ねたところ、驚いたのが、京都みたいな文化的な場所よりも、沖縄や富士急ハイランドといった、遊べる場所の知名度の方が高いこと。ラマ教の国だから仏教や神道に興味ないのは当然かもしれないけれど、日本に興味を抱くポイントって「パリピ的」な部分なのかぁ……と、ギャップを感じました。

②日本よりも親近感のある国、韓国。
 国内は韓国が大絶賛経済進出中で、街中はハングルを見かけることが多かったです(一方で街中では、漢字を含めた中国語は一切見かけなかった。中華料理店もほとんど見なかった。諸外国では中国優勢なイメージでしたが。)。富裕層の住む山の手(ザイサン)のエリアは、韓国系の病院・企業が進出中。インフラの建設事業は当然ながら韓国企業。朝ごはんで度々行ったおしゃれなカフェも韓国系、若い女の子はオルチャンメイク!とにかくイケてる最先端のものは韓国が占めている。
 また、「良い製品=韓国製」というイメージを抱いています。中古車以外、日本は負けています。近年、韓国系のスーパーが進出し、これまであまり野菜や果物は食べない文化でしたが、新鮮な野菜・果物が入ってきて、ウランバートルの人の食生活にも変化が出ているそうです。ちなみに、ウランバートルの一番大きい韓国系スーパーで売られていた日本製品で、名前の通った物はカ〇メの野菜ジュースだけ。日本製品コーナーとして区切られているのですが、他は見たことのない企業の商品で、「これ本当に日本の製品?」というパッケージでした。物流の問題で、日本企業は進出しにくいのですかね……?

③男性の医者がエリートとは限らない
 今回、男子の反応が悪かったので、詳細な分析を。
 モンゴルのエリート像は、男性がスポーツに秀でている人で、女性は学者や医者などの知的職業。つまり医学部に通う男子は、モンゴル国内では「ひ弱な奴」扱いなのです。こちらが聞いてもいないのに体力アピールの激しい人々でしたが、街中を歩く一般人男性の皆さまと比べると、学生は細身。したがって、スポーツエリートと比較されるのを好まない……?

 

結論。
スポーツを出来る人が、わざわざ日本でプレーしなくてもいいでしょ。

 好角家の私のバイアスがありますが、日本人が思うほど、モンゴル人は日本を近い国だと思っていません。スポーツの話題を出すことは好まれますし、一緒にスポーツをすることも喜ばれます。しかし、モンゴル人力士の名前を出して大相撲の話をすることは「え、他の分野でもモンゴル人が活躍しているのに……相撲って日本でも人気の無いスポーツなんでしょ?」と反感を持たれる模様です。

 

(続く)