航空管制官、再受で医学生なう。

航空管制の話題を中心に。航空と医療をつなぐ。

モンゴル旅行記⑯ 遊牧民のゲル

 大学の交換留学で一昨年の8月、モンゴルへ渡航したときの話題を備忘録的に連載。前回はこちら。タグ「モンゴル」からもご覧いただけます。

atc-medic.hatenablog.com 

 

 我々は一路、南へ。時速100キロ以上でぶっ飛ばしているのですが、道路の舗装がボッコボコなので、車酔いする人は大変かも。ところどころ、道路を動物が占領しているので、停車せざるを得なく、みんな時間稼ぎのために基本的にアウトバーン状態のようです。時々、自分より遅い車が前にいると、対向車がかなり接近していても追い抜きます。それが怖いのなんの。
(道路補修しないのかな?二車線にすればいいのに……?)
という疑問をぶつけてみたのですが、
「工事するにも動物が妨害するから無理。モンゴルでは動物が優先」
とのこと。考え方が違うんだねぇ……。

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動物の横断が優先です

 今回は交換留学としてモンゴルの地域医療の現場を見る、というミッションがありました。見学した病院は、産婦人科、内科、整形外科がメイン。10床を少し超える規模。医師1人、看護師3人と技師1人(いずれも女性)。患者の世話は家族がするそうです。地域の健康を担う施設という役割もあるため、住民が使えるトレーニング器具が整備されていました。
 妊婦や新生児の情報を把握・共有するために、地図を貼りだしているのですが、独特で興味深いと感じたのが「○○一家のゲルから北西に○○キロ」という直線で示されていたことです。胎児の発育、妊婦の管理、出生後の発達に関して、高い課題意識を持って取り組んでいた印象を受けました。

 

 見学後、幹線道路沿いの商店の前に車を停めて昼食を取ることになりました。昨日スーパーで買ったソーセージを開けることに。なかなか開けられず、近くに停まっていたトラックの運転手さんからナイフを借り(トラックの運ちゃんが親切なのは万国共通)、サクッと開くと袋から液体がビチャッ!!……ソーセージが液化することなんてあるんですねぇ……。昼はポテチと揚げパンで終了(笑)。

 引率の先生と合流し、先生の親族のゲルへ。

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授乳の時期

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仔馬をつないでおきます

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母馬が近くにやってくるので、捕まえて搾乳します

 搾乳体験をさせていただいたのですが「下手くそ!」という罵声が怖かった。家畜を大切にしている気持ちの表れなのでしょうけど……。

 ゲルでおもてなしをして頂きました。

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ゲルのごちそう。山盛りのチーズとお菓子。山羊の丸焼き。

 マカロニみたいな白いものは、手作りの山羊のチーズです。こちらのお宅のチーズは匂いが少なく、酸味が強めで美味しかったです。固いので、歯に良いと言われるそうです。

 山羊の丸焼きは、中に熱した石が詰められています。取り出した石を女性が手に握ると、身体の循環が良くなり、元気な赤ちゃんを産めると言われているそうです。我慢大会かと思うくらいマジで熱かった。

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切り分けるのは男の仕事

 引率の先生の親族に日本へスポーツ留学をしていた方がいて、我々をおもてなししてくださいました。我々の大学と同じ県内の大学出身だそうで、とても気さくにお話ししてくださいました。高校時代から日本で過ごしていたため、日本語が堪能で、私が馴染みのある地区にお住まいだったので、地元トークで盛り上がりました。その地区の信仰文化など、こちらが舌を巻くほどの知識をお持ちで、モンゴルに来て一番話が面白かったです(笑)。
 以前書いたように、モンゴルの男性はスポーツに秀でた人物を評価するそうですが、加えて社交的で、文化をきちんと語り、多角的に物事の評価を受け入れられる人は、やはり強いなぁと感じました。多分、朝青龍日馬富士が母国で評価されるのはそういう部分なのかも、と思いました。